人口カバー率の不思議
ポケットWifiを提供している各社が揃って争っているのは、なにも電波の周波数帯や通信速度だけではありません。
パンフレットなどで各社書いてあるものの一つに人口カバー率というものがあります。
携帯ショップや家電量販店などの携帯コーナーやポケットWifiのコーナーでこんなPOPを見たこともあるのではないでしょうか。
「人口カバー率98%!だから繋がる!」
そうなんだ!
総務省統計局のデータでは
平成28年1月1日の日本の総人口は1億2682万人と発表されているから、1億2428万人は使えるんだったら、基本的に日本全国のどこでも使えるよね。
出張で田舎に行くことも多いから、いいもの見つけた。
これで安心してポケットWifiを使えるよ。
このように人口カバー率98%とみたら、誰しもが思いますよね。
ただ、圏外になる場所もあるのは皆さんがご存じのように、これは繋がるエリアの範囲を表しているわけではないのです。
人口カバー率って何?
2014年7月8日に電気通信サービス向上推進協議会が人口カバー率の数値の計測方法を統一する事を発表し、新たに広告表示のガイドラインを作成したのをご存知でしょうか?
いやいや意味がわからない。
という方も多いと思うので、めっちゃ簡単に噛み砕いて説明します。
今まで、各社独自の計測方法で人口カバー率を測って、パンフレットや広告に載せてたけど、これからは総務省が決めた計算方法で出した人口カバー率を掲載してね。
というものです。
各社違ったってどうゆうこと?ってなると思うので、これも簡単に説明しておくと。
携帯キャリアの最大手のドコモ・ソフトバンク・auの3社やWimax・E-mobileなどのポケットWifi会社は、独自の計算方法によって、人口カバー率を出していました。
その各社が独自で算出した人口カバー率を競い合って、うちの方が数値が高い!いやいや、うちの方が高い!だからうちの方が繋がりやすいよ!なんて広告の出しあい合戦をしてたんです。
ただ、各社違う計算方法なので、知らない人からしたら、何を信じればいいのかわかりませんよね。
こういった疑問や誤解を招かないようにするために総務省がガイドラインを設けたのです。
ここまでは分かりましたでしょうか?
(分かっている事と仮定して進ませてください。すいません)
じゃあ…人口カバー率の計算方法ってどんなの?
って私なら疑問に感じるので、書きました。
人口カバー率の計算方法
また、電気通信サービス向上推進協議会のページに戻りますが、
このメッシュ方式というのは、全国を500メートルの正方形に区分けして、その正方形の半分以上をカバーしていれば、その正方形内の全域をカバーしたものとみなすということ。
めっちゃ簡単な図にするとこういうこと。
500メートル四方に区切った地域でカバー出来てない範囲があっても、50%を超えているから、これはカバー率100%とみなします。
えええええ。と思いますよね。
ただ、これ以上無理矢理に広げたりすることができないのです。
もう皆さまはお分かり頂けたかと思いますが、仮に完璧に100%にできたとしても、新しい基地局の設置などで設備に費用が掛かりすぎるので、会社に利益が出なくなってしまう可能性があります。
そうすると、皆さんが払っているスマホの料金やポケットWifiの料金を上げざるおえなくなってしまい、日本としても経済的ダメージを負うことに繋がりますので、完璧100%にするのは、ほぼほぼ不可能に近いのです。
これが人口カバー率の不思議と意味です。
ちなみに現在は人口カバー率を売りにしているポケットWifi会社は無いので、実際の数値は分かりません。
ただ私は、Y-mobileの305ZTという機種を利用していますが、田舎でも都会でもビルの中でも地下でも圏外になる場所はスマホが圏外のところのみでしたので、快適に使えています。
繋がるポケットWifiをお探しであれば、Y-mobileをオススメしますよ!
私は毎月4000円近く払っていますが、今は2500円程で使える機種が期間限定で出ています。
うらやましい限りです。
安さを選ぶならコレ
⇒ Yahoo!wifiのサイトをみてみる